第10章 Betrayal
「あ!そうだお前ら、伊織さんのことなんだけどさ、外では絶対誰かに話したらダメだからな!!
マジで殺されるぞ!」
「え?なんで?」
「昨日東卍に入った時、三ツ谷くんから言われたんだ。
伊織さんのことは緘口令が敷いてあるって。
絶対に口外禁止らしいんだ。」
「だから、なんで?」
「いや、、、それは知らない。
てか聞ける雰囲気じゃなかったし…」
あの時の三ツ谷くんとマイキーくんのこれ以上聞くなオーラ
…思い出すだけで震える
「…それだけ秘密にされるって、、、俺たち本当にこの前会えたの奇跡だったんだな…」
「綺麗だったよな…」
「いい匂いした…」
しかも頭いいし強いし未来は医者だし…
…完璧すぎて怖いわ
「で、話戻すぞー」
「はーい」
「それで捕まったパーちんくんの代わりに昨日新たに参番隊に入ったのが…」
「…稀咲」
「そう、元メビウス
メビウスも元々一枚岩ってわけじゃなくて、昭和生まれ組と平成組はバチバチだったらしい。」
「へぇ、同じチームでも色々あんだな…」
「で、昭和生まれ組の長内がマイキーくんに負け、事実上メビウスは解散。
平成生まれ組の稀崎率いるメンバーは東卍の参番隊に入り、その結果、参番隊は東卍のどの部隊よりドデカくなったんだ。
そして東卍全体は150人に膨れ上がった。」
「残りのメビウスは?」
「その昭和生まれ組の残党をまとめ上げたのが半間修二」
半間…アイツが、、、
そういえば…
「8.3抗争の時もメビウス仮総長って言ってた」
「そしてその半間が、メビウスと反東卍勢力を纏めて作ったのが芭流覇羅。
今やその構成員は300人を超える。」
「300って、、、」
「東卍の2倍じゃん…」
「しかも半間がトップって…」
「チッチッチ、芭流覇羅のトップは半間じゃない。
本当の総長は誰も知らない。
…総長の顔がない。だから、芭流覇羅は"首のない天使"、そう呼ばれている」
そんなチームに場地くんはいるのか…
場地くんを東卍に連れ戻すには、とにかく本人に会うしかなさそうだな
でも…どうやって、、、