第10章 Betrayal
圭くんと話したい
圭くんは絶対に何か仕掛けるつもりでいる
…何をするつもり?
…稀咲相手に圭くん1人じゃ無理だ
稀咲が黒だとわかってる私も一緒に調べたいのに
『なんで連絡つかないの…?』
家に行ってもいない
電話かけても出ない
メールも全部無視
『本当、何考えてんのよ…』
いつまで経っても捕まらない圭くんに思わずため息を溢す
…元々何考えてるか分かんないとこあったからなぁ圭くんって
『はぁ…』
…いや、、、待てよ
タイムリープした瞬間が幹部会で、議題が稀咲だったから頭から抜けてたけど…
…そうだ
今回のタイムリープの1番の目的は、血のハロウィン…!!
圭くんが死なないようにすること…!
『…確か、、、』
なんでかは知らないけど、圭くんは芭流覇羅に移籍する
時期的に恐らく稀咲関係が理由
そして芭流覇羅対東卍の抗争で命を落とす
つまり、何か仕掛けるってのは、芭流覇羅への移籍…?
そのためにわざわざ幹部会であんなこと言ったのか…?
だとしたら、圭くんは必ず万次郎の元に自分から顔を出す
そして誰にもごちゃごちゃ言われないように、明確に東卍離脱を宣言する筈だ
…その時はきっと次の集会
みんなが集まる上に、集会出禁を言い渡されてる圭くんには絶好の機会
…それなら会える
話も聞ける筈だ
私はそう思い、次の集会は万次郎達に着いていくことを決めた