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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第9章 Check


『じゃあ、また連絡する』

「はい。
…夜に、というか、夜じゃなくても男の車にホイホイ乗っちダメですからね」

『ふふ、わかったわ。
ありがとう』

「…じゃあ、おやすみなさい」

『おやすみ』








ープツン














本当にあの人は、、、


昔から少しああいうところがあった





男所帯の暴走族の中で普通に笑顔を振り撒く




…年頃の男子の群れ

もちろん変な気を起こすやつだってゼロではない








さらにあの容姿だ

昔から綺麗な人だったが、今はさらに磨きがかかり医者というステータスもある

…あれだけなものを持っている彼女、狙われるのも無理はない













「はぁ…」














昔はマイキーくんがべったりだったから誰も近づけなかった

マイキーくんがいない時も、ドラケンくんや三ツ谷くん、場地さんなんかも側に居た

捕まる前だったらパーちんくんも一緒に居たこともあった




…あの人たちだけの特別な空気感のようなものが彼等にはあった

俺たちはいつも尊敬していた

あんな風に強く、かっこよく、そして何があっても信じて支え合える仲間






そういうのに憧れた


















だが、それと同時に彼等は弱かった


昔何があったのかは知らない





でも伊織さん以外のあの5人はいつも伊織さんの何かを恐れていた

何かに怯えていた














いつも伊織さんに何かを隠しているようだった















そして遂に、前の世界ではその隠し事が原因でパーちんくんの事件が起こりドラケンくんが死んだ












いつも一緒にいた彼等の中で、伊織さんはどこか違った


うまく言えないが…どこか彼等が彼女との間で一線を引いていた













伊織さんがそれに気がつかないわけがないが、伊織さんはそれ以上に彼等を信じていた

6人もそれを知っていながら隠し続けた








…一体彼女に、いや、彼等に、何があったのだろうか
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