第9章 Check
『…千冬くん、8.3抗争って覚えてる?』
「はい。ドラケンくんが刺された…」
『そう。
…けんちゃんは助けてきたんだけど、、、でも、あの抗争の裏には黒幕がいた。
なんならソイツはパーちゃんの捕まった事件の時から糸を引いていた…』
「!?そんな…
…誰だったんですか…!」
『…稀咲』
「っ!あの事件から…!!!」
千冬くんは悔しそうに拳を握る
…その気持ちは痛いほどわかる
『…その情報は圭くんが探ってくれていた。
あの、私はその後すぐ東卍抜けてるからここからは千冬くんに確かめないと分からないとこなんだけど、、、
もしかして、圭くんが東卍を抜けたのって稀咲絡みなんじゃ…?』
「…多分、そうです。
あの人は俺には何も言わなかったけど…東卍を裏切るような事なんて絶対しない!
今伊織さんから聞いて確信しました。
…稀咲のことをその頃から場地さんが探っていたのなら、場地さんの芭流覇羅入りは絶対に稀咲の尻尾を掴むためです…!!!」
『…やっぱり…』
そうだとするなら、次のタイムリープでは圭くんと協力して稀咲を潰さないと
…アイツの思い通りになんて絶対にさせない
『…そういえば直人さんとタケミっちは?』
あの2人が居ないとタイムリープできない…
…次にやる事は決まった
圭くんと一緒に稀咲を潰し、東卍から引き離す
「それが…
こっちの世界では俺たち面識なくて、、、連絡先すらわからないんです…
どこで何をしてるか…」
『そう…でも、大丈夫。』
「え?」
『直人さんの電話番号なら覚えてる。
前の世界と変わってなければだけど、、、』
何かあった時のためにって覚えておいて正解だったな…
私はポケットから携帯を取り出して数字をタップする
…出るかな
ぷるぷるぷる ぷるぷるぷる ぷるぷるぷ
「はい。」