第8章 Surprise
『タケミっち、ありがとうね。
これのためにタイムリープ待っててくれたんでしょう?』
「あはは…はい、、、実は」
『…こんなプレゼントがあるなんて…本当嬉しかった。』
「ヒナからこのこと聞いて…これは待っとくべきだって思って、、、」
浴衣を病室で着替えてみんなで病院を出た
マイキーくんは伊織さんを家まで送ると言ったけれど、俺と家が近いからと断って2人で歩いていた
まあ家が近いというのは嘘なんだが…
『…タイムリープ、じゃあこれから?』
「はい。ドラケンくんを救ったから未来は変わってるはずですし、、、」
『…そっか。』
「?何か気になるんですか?」
『…』
伊織さんは足元を見ながら歩く
お団子にしていた髪をほどき、完全に下ろしている髪に隠れてその表情は伺えない
『…怖いの』
「?怖い?」
『……いや、なんでもない。
…私は直人さんと面識ないから家に帰るわ。
そうね…大体10分くらいで着くから、それ以降にお願い。
心の準備してないとびっくりするから』
「はい…わかりました。」
『…じゃあ、また向こうで』
「はい、また」
最後に見えた伊織さんの顔はすごく綺麗な笑顔だった
…でも、その影に小さく縮こまった女の子の姿が見えた気がしたが、俺はそれを無視して直人の家に向かった