第8章 Surprise
「大成功だったな!エマ!ヒナちゃん!」
「はい!」
「うん!マイキー喜んでたしね!
…でも、、、伊織があんな抵抗するとは思わなかったなぁ」
「まぁ伊織はそういうやつだ。
素材はいいモン持ってんのにその自覚がねぇ。
それに、、、それを周りが言わないからな。知らねえんだよ。」
「三ツ谷?どういうこと?それ」
「まぁ色々あんだよ」
「場地…ふーん、」
あのアホな場地までそんなこと言うなんて…
このメンバーはよくわかんないこと偶に言うんだよなぁ
『エマ』
「!伊織!!マイキーも!」
「おう」
病院内を浴衣姿で歩く伊織
普通ならおかしな光景に周りは変な目を向けるだろうけど、今はただ、男の人も女の人も伊織の姿に目を奪われるだけ
それほどの容姿をいつも持っているにも関わらず、その視線にも気づかない伊織
本気で自分が綺麗な容姿を持っていると思っていないのだろう
『エマ、ヒナちゃん、この浴衣選んでくれたのは2人だって聞いた。
ありがとう。
こういうの初めてだから、、、すごく嬉しかった。
さっき恥ずかしがるばかりでお礼ちゃんと言えなくてごめんね、』
「いえいえ!伊織さんにはこの前も助けて貰いましたし!!
私たちの浴衣も選んで貰いましたから!」
「日頃のお礼だよ!
それにお金出したのはドラケンとマイキーだし!」
「ちょ、エマそれは言わねえって約束だろ!!」
「え?そうだっけ」
あー…ドラケンそんなこと言ってたっけ
『えっ!?
けんちゃんと万次郎が出したの!?』
「あー…まぁ気にすんな」
『エマ達に払う予定だったけど…え!浴衣なんて高かったでしょ!!
しかもこれ…生地綺麗だし……』
「うーん…確かにいいやつ使ってんな」
『だよね!たかちゃん!!
え!いくら!?』
そう言いながら慌てて財布を取り出す伊織
まぁ確かに安くは無かったけど、そんなこと気にしなくていいのに