第8章 Surprise
万次郎のところで少し話したあと、タケミっちに話があるから読んできて欲しいと言われてけんちゃんの病室に向かう
ガラガラ!
タタタタ!!!!
『ん?エマ…?それに、、ヒナちゃん???』
ガラガラ
『え?けんちゃん、今なんかすごいダッシュでエマとヒナちゃんが走ってったんだけど…って、タケミっち何やってんの?』
「へ!?あ、いや、、、」
「あー、、、伊織、気にすんな。元々コイツ変なやつだから」
『ああ、そう…
タケミっち、万次郎が呼んでたわよ。』
「え!じ、じゃあ俺行ってきます!!」
『行ってらっしゃい…』
扉を開けた瞬間、飛び上がって驚いていたタケミっち
…?
本当に今日どうしたんだろ
格好ダサいしなんか挙動不審だし…
「まぁアイツはほっとけ。エマ達も大丈夫だ。」
『ふぅん。まぁけんちゃんがそう言うなら…』
そう言いながらけんちゃんが差し出してくれた横の椅子に座る
…そうだ
『けんちゃん、傷、まだ痛む?』
「別に、もうほとんど痛みはねぇよ。」
『そう。…ちょっと診せて』
「は?っておい!」
けんちゃんの静止を無視して病院着を裸させて包帯を取る
…へぇ、けんちゃんオペした先生すごく綺麗に縫ってる
「オイ伊織…
あんま見てて気持ちいいモンじゃねぇだろ」
『別に。だって私医者になりたいんだもん。
てかこの前の刺された時のほうが衝撃的な絵面だったわよ。』
「まあそうだろうが…」
『ふぅん』
癒着もなし
傷もくっついてるし、出血もしてない
…これももう抜糸していいな
『けんちゃん、私に抜糸させてよ』
「あ?」
『大丈夫だって、痛くしないから』
「は?」
『やり方分かるし、私結構手先器用だし、
怖かったら目瞑ってていいから!』
「怖かねぇけど」
『よし!じゃあやるから!』
「んなことやっていいのかよ」
『不良が何言ってんの。けんちゃんが嫌なら辞めるけど』
「嫌っていうか…何?俺練習台?」
『まぁそう思ってもらってもいいよ』