第8章 Surprise
「そういや、ヒナちゃん達は?」
「ああ、多分そろそろ来ると思いますよ。
楽しみですね。伊織さんの浴衣」
「そうだな。俺もマイキーもデザイン知らねぇからな。」
「え!?そうなんですか!?」
「ああ。エマのやつが教えてくれねぇんだよ。
つかマイキーに至っては浴衣だってことも知らねー
マイキーが知ってるのはエマとヒナちゃんがサプライズプレゼント用意してるってことだけだ」
「?なんでですか?」
「俺は元々エマ達のサプライズに一枚噛もうぜって話しただけだからな。
そのあとはエマとマイキーが家で色々計画してたらしい。
んで、この前エマが見舞いに来た時、浴衣だってことはマイキーに内緒にしてくれって言われた。
エマはマイキーにもサプライズ仕掛けようとしてんだよ。」
「へぇ」
「アイツも今回の件でだいぶ参ってたからな…」
ドラケンくんはそう言って外を見る
と、
ガラガラ!
「ドラケン!来たよ〜!」
「お邪魔します!」
「!ヒナ!エマちゃんも!!」
大きな紙袋を抱えた2人
満面の笑みだ
「ようエマ。
伊織ならマイキーと屋上だ。」
「計画通り?」
「おう。
ヒナちゃんもありがとうな。」
「いえいえ、私も伊織さんにはお世話になってますし、この前も助けていただきましたもん。」
「ヒナ…」
「あ!ヒナ大変!ヘアゴム足らない!」
「え!本当!?
ちょっと売店行ってこよ!」
「うん!
じゃ!ドラケン!すぐ帰るから!」
「お、おう。」
バタバタと2人は病室を出て行く
…嵐みたいだな