第8章 Surprise
「あっそうだ
コレ」
「ん?」
「マイキーから。お前に渡せってさ。」
「なんスか?」
「まぁ、開けてみろ」
マイキーくんから…なんだろ
ガサ…バサッ
「っ!コレって…!!」
そこに置かれていた紙袋を開けると、中からは特攻服が
袖の部分には初代総長の文字
「東卍立ち上げの時、マイキーが着てた特攻服だ。
東卍にとっては命みてえなシロモンだ。」
「そんなものをなんで俺に…」
「着るか着ないかはお前次第。
ただお前に持っておいて欲しいってよ。」
マイキーくんが、俺に…
「タケミっち、伊織が周知したようにお前は東卍の恩人だ。
みんな認めてる。
俺ももちろんその1人だ。
俺からも改めて礼を言う。」
そう言うと、ドラケンくんは徐にベッドから立ち上がり、頭を下げた
「ありがとう。
…それ、大事にしろよ。」
ドラケンくん…
俺はもう一度マイキーくんの特攻服を広げて見た
…大きいな
「マイキーくんの…
俺には重いな。」
とてもじゃないが、俺には袖を通せない
「いつかこれが似合う男になれますかね?」
「ふっ…さあな。」
ドラケンくんは少しだけ笑って空を見上げた