第8章 Surprise
「伊織さ〜ん!お待たせしました〜!」
『ああ、タケミっち。全然待ってないよ…って、、、何その格好…』
「え?」
『えって、、、いや、なんもないわ
早く行こう』
「はい!」
とうとうサプライズ当日の日がやってきた!
2日前伊織さんが言っていたように、俺が東卍の危機を救ったということは周囲に知らされており、一年坊達からは挨拶され、東卍の人たちからも声をかけられるようになっていた!!
服もバッチリ決めて完璧だ!俺!!
それにサプライズの準備もな!!
あとは最後の仕上げをドラケンくんと話すだけ!
つまり最後の難関は伊織さんをどうにかして、ドラケンくんと2人になることだけだ!!!
にしても、伊織さん脚怪我してるのに歩くの妙に速いな…
『あー…じゃあ私万次郎のとこ行くから先にけんちゃんのとこ行ってて…
多分万次郎屋上で昼寝してるし…』
「了解ッス!!」
ラッキー!
まさか向こうからそんな申し出があるなんて!!
ガラガラー
「ドラケンくん!お見舞い来たッスよ!!」
「何調子こいてんだよテメー」
「えっ」
顔こわ!
え!
「ど、どこがですか…」
「全身で浮かれてんじゃねぇよ。
ちょっとチヤホヤされたからってすぐ付けあがんじゃねえ。
ダセェぞ」
ダセェ
ダサい…ダサい!?
「…ドラケンくんにはわかんねえんスよ
今までずっと日陰で生きてきた人間の気持ちなんて」
「ん?キモい
つか伊織は?一緒に来るって言ってなかったか?」
「初めて人に尊敬されたんですよ!?
浮かれたって別にいいじゃないですか!!!
そして伊織さんはさっさとマイキーくんのとこ行っちゃいましたよ!!」
「…よくそんな悲しいこと声荒げて叫べるな。
それと多分伊織はお前と一緒に歩いてるとこ見られたくなかったんだろうよ。
その格好マジダセェもん」
そこまでダサいダサい言われるとスッゲー傷つく!
伊織さんもだからあんな避けてたのか!!
なんだよ…キラキラしてるみんなとはちげぇんだよ俺は!