第8章 Surprise
「あっ!伊織さん!!」
公園に行くと、もう既に伊織さんはベンチに座っていて俺を待っていた
あ、ギプス外れたんだ
「お待たせしました!
足ギプス外れたんですね!」
『あー…外れたっていうか外したっていうか、、、』
「え?」
『いや、あんまり長いこと固定してたら筋肉固まっちゃって後が大変だからさ。
ゆっくり外しながら慣らしてるんだ。』
「そ、それ良いんですか!?病院の先生はなんて…」
『ふふ、タケミっち、私も医者よ?』
「あ、そっか」
そうだった
この人現代で超有名な医者なんだった
『まあ色々と話したいことはあるんだけど…
まずは、2人の喧嘩止めてくれてありがとうね。ちゃんと言えてなかったから…』
「あ、いえそんな、、、あれはたまたまっていうか…」
頭にうんこ乗せてたからとか言えねー
『…ただ、それと反対に言いたいこともあるわ。
8月3日!なんで元々けんちゃんが死ぬって言われてた日に油断するかな!?
本当あんときははっ倒そうかと思ったわ
しかも私前の日に言ったわよね!?けんちゃんから目離すなって!!!』
「や、はい、、あれは本当にスミマセン」
『本当に…結果けんちゃん生きてるからよかったけど、、、心臓止まるかと思った…』
俺も自分で自分を殴りたくなった
あの日は本当に油断すべきじゃなかった
『まぁ、何はともあれ、君が東卍の恩人であることは変わりない。
それは私がある程度は周知してる。
不良の世界では義理人情は大切にされるから。』
「そうですか…」
『手の調子はどう?
まだ痛むでしょう?』
「あー…まあ、多少は。」
『見せてよ。』
「え、」
『いいじゃない。減るもんでもないし、てか私医者だし。』
「いや、ってうわっ!!」
そういうや否や、伊織さんは俺の手の包帯を取り始めた
これ傷口にガーゼくっついてたら剥ぐの痛いんだよ!
だからもうちょいゆっくり…