第8章 Surprise

『もうしないって…』

「それでもだ。」

『ごめん…』











あまりに真剣な顔して言うものだから、思わず下を向いてしまう

…たかちゃんもだけど、圭くんもこういうとこはちゃんと怒る



普段はみんなから訳がわからない、何がしたいんだって言われることの多い圭くんだけど、その行動はいつも東卍の未来と共にある

誰よりも東卍を守りたいからこそ、そういう行動に出るんだ













「…まぁ、俺は許さねぇが、本題に入るか」

『許してくれないんだ』

「当たり前だろ。
で、マイキーとドラケンが揉めてる時、俺はお前に黒幕調べるって言ったの覚えてるか？」

『ええ。』

「それで、俺ははじめ半間に辿り着いた。
アイツが参番隊の奴と連んでるとこ見つけてな。」

『…』















やっぱり、これで確信が持てた




半間は主犯じゃない




直接ウチの子たちと接触するなんて、ここまで周到で狡猾な作戦立てるほどの頭がある奴ならやらない

半間はコマだ















「…それから俺は半間を着けた。」

『ちょ、、、そんな危ないことしてたの？』

「あ？別にバレなきゃいいだろ。」

『圭くん尾行なんてできるの？
てか1人でそんなことするの危ないよ。私のこと言えないじゃない。』

「尾行ぐらいできるワ
舐めんなよ。
…それに、、、お前はダメでも俺は別にいいんだよ。」

『良くないわ。』

「いいんだって！
…はぁ、、、とにかく、続けるぞ？」

『…』













圭くんが尾行？

てかそもそもそんな言葉を知ってたことが衝撃なくらいなのに、、、



でも今無事ってことはちゃんとできたってことだ

…圭くん成長したな…



ガソリンぶっかけて車に火つけてた頃とは大違い















「そしたら、半間はよくある男と密会してた。
最初は全く誰かも分からなかったが、一回だけ特攻服着てやがったし、名前も聞いた。」

『…誰』
























「愛美愛主の稀咲だ」


『っ！稀咲…！！！』
















稀咲鉄太


やっとこっちで尻尾が見えた

現代の東卍No.2

万次郎を狂わせた張本人












これでわかった

この抗争、全て