第8章 Surprise
「…とにかく、一旦下ろすぞ。」
『うん…』
圭くんに抱かれていた腰を離してもらって片足をつく
さっきので松葉杖は床に落ちてしまって、とりあえず壁に寄りかかる
「あー、、、悪いな。
ん、これ土産」
『ペヤング?』
「バーカペヤングもあるが他にもあんだろ。
骨折ったって言ってたから牛乳とかも買ってきた!骨は牛乳飲んだら治るんだぜ!!」
『…ありがとう。』
「おう!」
そういえばけんちゃんと圭くんは牛乳信者ですかっていうくらい昔から飲んでたな
身長は牛乳飲んだら伸びるとか、骨は牛乳飲んだら強くなるとか、、、そういうのめちゃくちゃ信じてて尋常じゃないくらいの量毎日飲んでたっけ
あまりの量にたかちゃんと2人で引いた記憶がある…
てかペヤングもあるんだやっぱり
圭くんと一緒にリビングに上がって、席に着く
『わざわざ来てもらってごめんね。』
「別にいい。足どうだ?痛えのか?」
『大丈夫よ。動かさなきゃ痛くないし、レントゲン見る限り結構綺麗に折れてるから回復も速いと思うよ。』
「そうか!よかったな!」
『うん!』
人が握りつぶした割に本当にポッキリ綺麗に折れてた
剥離もしてないし、この身体自体若いからギプスはすぐ外したほうがいいな
それからサポーターとかテーピングとかに早めに切り替えて、筋肉を少しずつ動かしたほうがいい
「…それで、俺のこと呼んだの、内部抗争のことだろ?」
『うん。それと最後に万次郎が2人で話してたって言う半間の話も聞きたいなって思って。』
「ん、いいぜ。
俺も調べてて伊織にゃ言っておかなきゃ不味いことも出てきたとこだ。」
『…圭くん無茶しないでね?』
「大丈夫だって。…つか今回無茶しまくった奴が何言ってんだよ。」
『…ごもっともです』
「俺はバイクの件許してねーからな」
圭くんはそう言って私をジトリと睨む
…あれは私が悪かったって言ったのに、、、