第8章 Surprise

「ルナもマナも会いたがってた。
脚治ったらウチにも顔出せよ。」

『いいの？』

「ああ。絶対喜ぶ。」

『ふふ、嬉しい。
エマもだけどさ、私ルナちゃんもマナちゃんも本当の妹みたいで大好きなの。』

「そりゃ嬉しいな。」

『…ルナちゃんとマナちゃんに彼氏できたら私泣いちゃいそう。』

「…アイツらに彼氏、、、」

『お兄ちゃん心配だね？』

「…いや、」

『2人とも可愛いからモテるだろうなぁ』

「…」













たかちゃん、手止まってる

本当いいお兄ちゃんだなぁ、、、

こんなお兄ちゃん居たらどんな感じだったんだろう














『どうする？変なのに引っかかったr「潰す」

『怖』

「お前も散々ドラケン脅してんじゃねぇか」

『あれはけんちゃんがいつまで経ってもアクションしないから』

「人のこと言えねぇ癖に」

『…なんのこと』

「マイキーのこと。
お前だってなんも言わねーじゃん」

『…万次郎は、別にそんなんじゃ…
…それに、万次郎もそういう風に私のこと見てないから…』















…乗せられた

いつのまにかたかちゃんに誘導されるように自分の話に持って行かれた



…でも、自分で言ってて悲しくなってくるな、

けんちゃんとエマは両思いなの知ってるけど、私と万次郎はそうじゃない

私はそう思っていても、万次郎は私のこと同じようには思ってないのがわかるから














「伊織はマイキーのことどう思ってんの？」

『…好きだよ。大好き。
胸張って隣に並びたいなって思うし、どんなことでも一緒に背負って一緒に解決していきたいなって思ってる。』

「へぇ。」

『…てか急に何？』

「別に、そういやちゃんと聞いたこと無かったな、と思って。
そんな風に思ってたのか。」

『うん。
…たかちゃんだから言ったんだからね？絶対内緒だからね？』

「わかってるって」
















たかちゃんは私の万次郎への気持ちを素直に話せる唯一

エマの前では頼れるお姉さんで居たいからそんな話しないし、圭くんはポロッと言っちゃいそうで怖いから言わない

けんちゃんは万次郎といつも一緒だから、もし私の気持ち話して気まずくなったらかわいそうだから言わない



たかちゃんは本当に大切な私の仲間