第8章 Surprise
『万次郎、私はただ、こうやってみんなでまた話せるならなんだっていいよ。
もうこれだけで十分。』
「俺もだ。」
「2人とも…」
この抗争、東卍のみんなは誰も悪くない
誰が悪いとか、ないんだ
『また退院したらさ、みんなで一緒にご飯食べたりバイク乗ったりして遊ぼうよ。』
「それからどら焼きも買って、たい焼きも買って」
「意味なく走って寝転んで
三ツ谷とか場地とかも呼んで大騒ぎして」
そうやって過ごしていくのが一番楽しくて、一番幸せな時間なんだ
『ふふ、今から楽しみだね』
「そうだな」
「うん」
それから万次郎は面会時間が終わるまでずっと私たちと一緒にいてくれた
窓から入る夕日が彼の金髪をさらに金色に染め、キラキラと輝かせていた