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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第8章 Surprise


「てかケンチン握力で骨折るとか化け物すぎ」

「それぐれぇ痛かったんだよ。
こちとら無麻酔だぞこの野郎。死ぬかと思ったわ。」

『あはは…』












確かに死ぬかと思うだろうな…

無麻酔で身体の中弄られるなんて想像もつかない












「でもごめんな、伊織。
痛かったろ。」

『ううん。痛くないよ。
けんちゃんの方が100万倍痛かったと思う。』

「いや、そういう問題じゃねえんだよ。
…女のお前に怪我させちまった。」

『気にしないで。私が言い出したんだし』

「…それだけじゃねぇ。
……マイキー」

「ん?」

「お前にも一個、謝らなきゃならねぇことがある。」












けんちゃんはそう言うと少し真剣な顔になって万次郎の方を向いた

万次郎もその瞳を受けて顔つきが変わる












「…俺は伊織を戦わせちまった。
俺がいたのに…すまない」

『けんちゃん!あれは、仕方なかったじゃない!
それに私怪我してないしあれくらい別に…』

「俺はマイキーと約束したんだよ。
お前の意思でどうにかなるもんじゃねぇ。」

『っ』

「…本当に、悪かった。マイキー。」

「…」













何故かある日突然私以外のみんなと万次郎との間で結ばれた約束

私に喧嘩をさせないこと

渦中の私は理由も知らなければそれのもたらす効果もわからない



けど、みんなが私のためにやってることなのは空気から察したし、私への態度が変わるわけでもなかったから何も言わなかった














「…今回は、いいよ。ケンチン。
元はと言えば、俺とケンチンの内輪揉めが原因だ。
俺にも責任はある。」

「マイキー…」

「それに、今回のヤマの1番の原因は、俺たちが伊織に相談しなかったことだ。
…ケンチンがもし目覚めなかったら、、、俺はそのことを一生後悔してた筈だ。」

『万次郎…』














確かに私がいた前の時間軸では、貴方はずっと何かを後悔し続けていた


それは、私に話さなかったことだったんだね













「…だから、この件は全部俺が悪い
2人とも、怪我させてごめん。
危ない思いさせてごめん。」

「マイキー」

『万次郎…』

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