第8章 Surprise
『ん…』
「伊織!!」
『!!万次郎?』
「良かった…本当、、、」
『え?え??何?ここどこ…?』
「病院!中々起きねぇから本当焦った…」
「俺より遅いとは思わなかったな。」
『っ!!!けんちゃん!!』
「よ」
そうだ!けんちゃんが刺されてそれで…
『けんちゃん!大丈夫なの!!「あっ!馬鹿おま…!」痛っ!!』
「脚折れてんだよ!少しくらいじっとしてろよ!ほんとに!!」
『いった……早く言ってよもー…』
「いや忘れんなよ」
思い出した
けんちゃん傷止血したときに折ったんだ
それからたかちゃんに会ったら安心して寝ちゃって…
…あれ?
『…なんかだるい』
「そりゃそうだ。
伊織今熱あるもん」
「骨折熱ってやつか?」
「それと雨ん中冷えたってのもあるんじゃない?」
『あら、、ていうか今何日?』
「4日の夕方
ほぼ丸一日寝てたぞー」
『うわっまじか…
てかけんちゃん起きるの早!』
「そりゃ丈夫だからな!」
そう言って笑うけんちゃん
元気そうでよかった
『でも…本当に無事でよかった。』
「…」
「…」
『…けんちゃんの心臓止まった時、、、本当、どうしようって、思って、』
「伊織…」
『っ、夢中で、、なんも、聞こえないくらい、怖くて、、、』
あれ、なんか涙が今更…
「…伊織、大丈夫だよ。
ケンチンもちゃんと生きてる。伊織がずっと着いててくれたんでしょ?
俺、伊織が一緒にいたなら大丈夫だって、安心できたよ。」
「伊織ありがとうな。
俺の心臓止まった時、ずっと心臓マッサージしてくれてたんだろ?
…嘘みてえに聞こえるかも知れねえが、ずっとお前の声、聞こえてたよ。
けんちゃん帰ってきてって、ずっと言ってたろ」
『っ、うん、』
「だから、本当にありがとう。」
『けんちゃんも、万次郎も!
こうやって一緒に話せて、嬉しい
無事でいてくれて…帰ってきてくれて、、本当に本当に、ありがとう』
私がそう言って泣くと、万次郎はぎゅっと抱きしめてくれて、けんちゃんは頭を撫でてくれた