第7章 Incident
「伊織さん!」
「伊織!大丈夫か、」
『ハァッ!ハァッ!ハッ!ハッ!』
「タケミっち、伊織なんでこんな息あがってんだ!」
「…た、多分、、ずっとドラケンくんの心臓マッサージしてたから…普通は1、2分で交代したりするものだって言ってたけど多分伊織さん10分以上してたから…」
それで…
焦りもあるのか、上手く呼吸ができてねぇ
「伊織落ち着け!
俺が誰かわかるか!?」
『ハァ!はぁ!ヒュッ!たか、ちゃ!』
「そうだ、落ち着いて息吐け」
『カヒュッ!ハッ、!
ごめ、も、、』
「っ!おい!!」
ドサッ
伊織は足から崩れるように俺の方へ倒れ込んできた
咄嗟に支えて足元を見ると、明らかに様子のおかしい右脚の色
「は!ちょ…伊織コレ…!」
「えっ!」
青紫色の足
手形のような形にも見えるアザ
そして普段は細くてキュッとしまった足首が今は2倍近く腫れている
「コレ、完全に折れてんじゃねぇか」
「っ!嘘!」
アイツ、さっき思いっきり走ってやがったよな
俺はこれ以上足に負担をかけまいと伊織を抱き上げる
と、エマとヒナちゃんが到着した