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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第7章 Incident


「伊織さん!!」

「伊織!さっきドラケンのすごい声が…!」

「えっ!ドラケンくんのコレ…伊織さんが…?」













救急隊のストレッチャーと共にタケミっちとエマ、そしてヒナちゃんがやって来た

ヒナちゃんの言葉にタケミっちが慌てて何か言おうとする













「あ、や、、ヒナコレは『通りすがりの医者がやってくれたの!』

「え?」

『関わりたく無いからって逃げちゃったけど!
いいから!早く運んで!』

「は、はい!!」












救急隊のストレッチャーにけんちゃんを乗せて私たちも走る

右脚が痛むけど、そんなことよりもけんちゃんの状態を早くどうにかしなければ














『救急車には私とタケミっちが付き添う。
エマとヒナちゃんはタクシー拾って後から来て。』

「う、うん…」

『エマ、けんちゃんのこと、私に任せて!』

「!わかった!!お願い!」














私は最後にエマに笑顔を向けてドアを閉めた













『ほら、タケミっち手見せて』

「あ、はい」

『…これならちゃんとくっつきそう。
これ巻いて止血して押さえてて。』

「わかりました」














モニターつけて苦しげな呼吸を繰り返すけんちゃん

…普通ならさっきの痛みで死んでもおかしくなかった



…本当に、危ないことばかりさせてごめん
















「…っう、、、」

『!けんちゃん!?』

「っは、、伊織、か?」

『そうよ。
今救急車の中、もうすぐだから…』

「ハァ…エマ、は?」

『エマも今タクシーで向かってる
…そうだ。エマのことまた泣かせたわね?
次は許さないって私言ったでしょ?』

「ハァ、そう、だった、、な、」













意識を保つよう、なるべく暇を置かずに話しかける

…脈もそんなに強く無いけど、意識はある


大丈夫、間に合う、、ぜったい、大丈夫
















「伊織…」

『なに?』

「エマに、浴衣、、似合ってたって、言っといてくれよ。」

『はぁ?まだ言ってなかったの?』

「…それと、、、マイキーのこと、よろしく、な」

















ピーーー
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