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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第7章 Incident


「あ"ああああああああ!!!」

「タケミチくん!!」

「…」

『…』













刃物、まだ持っていたのか…

セコイ奴













「なんだよ、殺したかと思ったのに
意外と反応いいな
タイマンなんてする気ねぇよ

ただの処刑だろ!!!」













その声に再び笑い声を上げる取り巻き

…手のひらを貫通



痛いだろうな

















「あぁぁああああ!!」





カラン!














タケミっちは刺さっていたナイフを自分の手で抜いた

…アドレナリンが出まくってるんだ



まだ目は死んでない
















また叫びながらぶつかっていく












「っう!」

「タケミチくん!!」

『ヒナちゃん』

「でも!」

『下がって』













何度も何度も向かって行っては返り討ちにされる

タケミっちのその姿を見て、ヒナちゃんはどんどん前に出てくる














「花垣ぃ!女が幻滅して泣いてんぞ!?」

「ハエみてぇに弱ぇってよぉ!」













それでも彼は必死にキヨマサにしがみつき、食らいつく




その姿はどうしようもなくみっともなくて、泥臭い













でも、とてもかっこいい




















「マイキー君になれなくたっていい!!
俺は!花垣武道だぁ!!!!」


『っ!』
















タケミっちがキヨマサの後ろを取って首を締め上げた

これは勝負が決まる大きな一手




ここで決めるべきだ!!















「絶対離すな!タケミっち!!!」


『そのまま落とせ!!!』













「うおおおおおおお!!!!!」






















ドシャッ!













白目を向いたキヨマサとタケミっち





2人が倒れる音が、彼の勝利を示す音が、その場に響いた
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