第7章 Incident
「ああん?
ザコミチのくせに…大層な女連れてんじゃねぇか!」
「マイキーとドラケンに守られるしか脳がねぇ奴が何言ってんだよ!!」
「ほとんど出てこねぇ癖に地位だけは確立してるクソ女。
相当なヤリ手なんだろうなぁ!!夜の方も!!!」
ゲラゲラと馬鹿みたいに口を開けて笑うクソども
…お前らに構ってる暇はねぇんだよ
「オラオラ、どうする?ザコミチ?」
「誰かガムテープ持ってこい!!」
ざ、ザザっ
…タケミっち、引いてる…
あ、そっか、、、コイツら喧嘩賭博の時の…
トラウマになったら、確かにそう簡単には消えない、か
『…タケミっち、エマとヒナちゃん連れて逃げなさい。』
「伊織さん…?」
『ほら早く。けんちゃんのことは私に任せて』
「は…何言ってんの!伊織!!」
「ハァ、ハァ、、タケミっち
ありがとな、」
「…ドラケンくん……?」
「ハァ、伊織のことも、、、連れて逃げてくれ、頼む…
俺は、大丈夫だ、」
『けんちゃんうるさい、じっとしてて
…タケミっち、エマとヒナちゃん守って』
馬鹿なこと抜かして起きあがろうとするけんちゃんを地面に再び寝かせ、タケミっちにそう言う
私は今絶対にけんちゃんから離れるわけにはいかない
と、
「あ"ああああああああああ!!!」
『!え!?』
「…?」
「タケミチくん…?」
「情けねぇ!!」
急にタケミっちが叫んだかと思えば、頭を大きく振って強い視線をキヨマサに向ける
「なんだテメェ…死にてぇのか?」
タケミっちは私たちに下がるようにいい、ズンズンとキヨマサの目前まで歩いていく
…手の震えは止まってないくせに
「キヨマサは俺がやる
これは、、俺の人生の、リベンジだ!!!」