第7章 Incident
伊織から連絡を受けてすぐに神社に向かった
そこではドラケンではなくタケミっちが居て、タケミっちはキヨマサにドラケンが狙われていると言い始めた
…正直何が起こってるのかはよくわからねえ
きっとこの状況を完璧に把握できているのは伊織だけなんだろう
「タケミっち!そこ曲がってすぐだ!!」
「はい!」
伊織に言われたように、裏の駐車場に駆け込む
「「!!」」
「いた…ドラケン!!」
伊織の言っていた通り、始まっていた
頭から血を流し、20人以上もの相手を地面に沈めているドラケン
…ペーはメビウスとつるんでやがったのか
「おう…三ツ谷、タケミっち」
まずいな
ふらついてやがる
「あー…頭いてぇ
…あと頼むぞ三ツ谷」
「ッス」
俺はまあ多少は数減らせるだろうが、正直タケミっちは戦力外
全員ノすのはどうにかできるが…1人で2人を守りながらってのはキツい…
…アイツら、間に合うか、、、
ババブーーーーー
バブーーーー
「ふん、やっと来た」
「!この排気音
…東卍の奴らより速かったか
さすがだな」
「ああ。
マイキーの"CB250T"だ」
ズザァァァァァァ
「マイキーくん!」
タケミっちが安心したようにそう言う
確かに、マイキーがいるなら余裕で東卍が揃うまでは待つ
と、マイキーの後ろに影が見えた
『!間に合った…!!』
「は?伊織…?」
「なんで…!!」
なんでお前がここに…?
マイキーはなんで置いてこなかったんだよ…!!
マイキーの後ろから、デカイカバンを下げた伊織が降りてきて、俺とドラケンは言葉を失った