第7章 Incident
『万次郎ー!』
「お!伊織〜」
「伊織来たのか。」
やっぱりここにいた
万次郎の家の軒下で寛ぐけんちゃん
実は相当緊張しているんだろう
『さっきエマとヒナちゃんの浴衣着付けてきた。
2人ともとっても綺麗だったよ。』
「…そうか。」
『可愛すぎて心配になるくらい。
だからけんちゃん、絶対目ぇ離したらダメだよ?』
「わかってる。
…にしてもお前は、、、祭りだってのに短パンって」
『私はお祭り行かないからいいの。』
「そういう問題じゃない!
伊織短パンなんて何考えてんのさ!」
『え!?万次郎まで…』
けんちゃんはともかく、万次郎には今日が勝負どころだって言ったはずなのに…
やっぱり服のこと言われるのは女子として結構傷つく…
「そんな足出してたら危ねーだろ」
「俺以外の奴に見せんなよ。
ケンチンも見るな」
「もう手遅れじゃねぇか…」
「じゃあ記憶消すから頭貸せ」
「いや無理無理無理」
真顔でけんちゃんにジリジリと近づく万次郎
けんちゃんは落ち着けと万次郎を宥める
『大丈夫だよ。
私なんて誰も相手にしないから。』
「お前鏡見たことあるk「いや、その油断がダメなの!」
「伊織だって東卍とは言え女の子なんだからその辺ちゃんと気をつけないと。
ヒナちゃんにもこの前行ったけど、相手が相手なら何があってもおかしくない。」
『万次郎…
ふふ、でも今日は本当に大丈夫。
だって今日は万次郎と一緒にいるから。何かあったら守ってくれるでしょ?』
私はその言葉通り、何か事が起こるまで万次郎と離れるつもりはない
私は挑発するように万次郎に向けて笑いかけた
「上等。
指一本触れさせねー」
『アハハッ!
流石無敵のマイキー
頼りにしてる♡』
「任せろ!」
私たちは3人で声を上げて笑った