第7章 Incident
『はーい…って2人とも、、、』
「えへへ」
『まぁ、その荷物から要件はわかったわ。
あんまり時間ないからさっさとやっちゃうよ。ほら、上がって』
「ありがとう!伊織!!」
「ありがとうございます!」
玄関先に居たのはエマとヒナちゃん
大きな紙袋を下げてきたあたり、要件は浴衣の着付けだろう
「浴衣買ったらいいけど着方わかんなくて…」
「髪とかメイクとかは自分でやるからさ!
着付けだけやってくれない?」
『やっぱりか。
いいよ。じゃあ服脱いでそこ立ってて。用意してくるから』
そう言って部屋の真ん中に2人を置いて脱衣所に向かう
2人とも細いからなぁ…タオルは必須だろう
それから洗濯バサミを手に取って2人の元へ向かう
『やっぱ細っそいな〜2人とも』
「そう?」
「そうですかね//」
スタイル抜群の2人に苦笑しながらウエストにタオルを巻く
いいなぁこんなスタイル
私なんかもっとウエストあるからな…
それから襦袢着せて浴衣着て裾の長さを決めて帯巻いて…
と、パッパと着付けていく
着物なんかだったら時間かかるけど、浴衣は割と簡単だからいい
『よし!完成。
どう?苦しいとかない?』
「うん!最高!!」
「ありがとうございます!!!」
『2人ともよく似合ってる。
デート楽しんできてね。』
「「うん!/はい!」」
と、時計を見るとすでにお昼は過ぎていた
2人と一緒に家を出て、私は万次郎の家に向かう
2人はこれからヒナちゃんの家で髪とかメイクとかをするようだ
エマの家だったらけんちゃん来ちゃうかもしれないしね
2人の可愛い妹ができたようで嬉しい
そんな2人の笑顔を目に焼き付けてから、私も彼女たちに背を向けて歩き出した