第6章 Infighting
「確かに、中3になってまであの寝起きはやべえな」
『エマは女の子なんだから。
万次郎よりも朝は忙しいの。』
「本当その通り!
じゃ、マイキーはそれよろしくね!」
「…なんか俺だけ辛くね?」
『気のせい気のせい』
そしてそのまま向こうに視線を向ければ、タケミっちをお祭りに誘うヒナちゃんの姿が
どうやらそのために探していたようだ
うわー、超青春
いいなぁ若いって
「…伊織は?行かねーの?」
『うーん…まだ保留』
「えー!俺伊織と行きたい!」
『それまでにこっちの仕事が終われば行けるんだけど…って、今なんて?』
「俺も伊織と行きたいって言ったの」
『…それ本当?』
「嘘ついてどうすんだよ」
万次郎はそう言って頬を膨らませるけど、私は万次郎の言葉が嬉しくてつい顔に熱が移る
…私と一緒に行きたいって思ってくれてたんだ
「仕事って何?」
『あ、ああ、
2人は仲直りしたけどまだ東卍内部は荒れてるから…それを戻さなきゃ』
「…ふうん。
なら、その日は伊織が祭り行けても行けなくても俺伊織と一緒にいる」
『!』
「それならいいでしょ?」
『う、うん//』
「やった」
いつもなら嫌なものは嫌だという万次郎
ただ、今回のは多少責任を感じているんだろう
私の仕事を放り出せとは言わない
その代わり隣にいると言うのだ
嬉しくないわけがない
『あっ!たかちゃん達にも伝えてあげないと!』
ポッケのガラケーを開いて一斉送信メールで隊長達に伝えた