第6章 Infighting
「それってまさか…」
『そう、この抗争は仕組まれていたのかも知れない』
「一体誰に、、」
『そこまでは分からない。
今思えば、あの場所にメビウスが都合良く来たのも変。
だから、その犯人も突き止めなきゃならない。
証拠なんてまだないけど、私はこれは第三者が絡んでると確信してる。
それもかなり賢い人間が』
「…」
「…」
まだ予想もつかないけど、強いて1人挙げるとするなら
前にノートにチラリと書いてあったメビウスの長身の男
抗争の時はそんな人居なかったから、、、
でもそう考えすぎるのも危険だ
いざ犯人が違ったときの初手が遅くなる
あくまで可能性の話だ
『私が2人を呼んで一番伝えたかったのはこの事。
そういうことだから十分気をつけて』
「ああ、分かった」
「おう」
『結構遅くなっちゃったわね、、、そろそろ帰ろっか』
「じゃあ俺送って行こ「俺が送る」
『え?でも圭くん反対方向じゃ…』
「いいんだよそんなことはどうでも。
オラ、メット被ってケツ乗れ」
『わっ!!』
ズボリとヘルメットをかぶせられ、グイグイと背中を押される
いつも割と強引だけど今日は特にだな…
「後ろに伊織乗っけてんだからな?
安全運転しろよ~」
「わーってるよ」
『あ、、じゃあたかちゃんまたね』
「おう
なんかあればお前も直ぐ連絡してこいよ」
『うん!ありがとう!!』
そうして私と圭くんは港を後にした