第6章 Infighting
『でもそんなこと言ってられないってのも分かってる。
2人のことは私がなんとかするから、、、
みんなは自分の隊の子たちの暴走を抑えて
絶対に早まったことだけはさせないで』
「わかった
…だが参番隊のことはどうする?
隊長不在の中、一番荒れてるのはあそこだぞ?」
『参番隊は私が直接行くわ
みんなも自分の隊の中で手に負えない子たちが出たら直ぐ連絡して』
「「「ああ」」」
そうして各隊長を集めたこの会は解散した
そうは言ったものの、、具体的な策は何一つ浮かばない
…もう万次郎とけんちゃんの喧嘩を止めるだけじゃダメだ
ここまで大きくなってしまったのなら、今荒れてる内部の子たちも止めなくてはならない
そして万が一のためのことを考えると、、医療器具の調達も急がなくてはならない
内部抗争が始まってしまった今、けんちゃんはいつ狙われてもおかしくないから
と、いろいろな場面に思考を巡らせていると、自分の影に二つの大きな影が重なったのが見えた
「なあ、伊織、、少し良いか?」
『もちろん
私も2人には聞きたいことがあったの』
「なら、ちょっと走ろーぜ」
2人はーーー圭くんとたかちゃんはそう言ってヘルメットを投げてよこした
私は黙ってそれを受け取るとたかちゃんのバイクの後ろに跨がった