第5章 Cause
「うらああああああ!!!」
「長内!!!」
ガッドッ!!!
「長内…
てめえがなんで負けたか教えてやるよ」
「が…あが、、」
「不良の道外れたからだ
親襲ったりかの…周りの奴ら傷つけたりよぉ
やってることがクソなんだよ」
万次郎に向けられた割瓶はけんちゃんの手によって止められ、長内も同時に取り押さえられた
「いいか?
次同じようなことしてみろ?
俺らがとことん追い詰めて殺しに行くかンな!?」
けんちゃんがそう周りに凄むと、あたりからはヒソヒソと話し声が聞こえる
彼らが中学生だと言うのを信じられないようだ
「テメェらの頭はウチのマイキーがノシた!!!
文句ある奴いるか!!?
いねぇなら
今日から愛美愛主は東京卍會の傘下とする!!!」
よし、終わった
…そうだったな、こうやって東卍は大きくなっていったんだ
喧嘩は終わったけど、私の話は終わってないからね?
さっきの話はパーちゃんの怪我手当してからゆっくり話してもらうとしよう
『あれ?パーちゃん?』
ファンファンファンファン
「やべサツだ」
「え!?ケーサツ!!?」
「オレらの勝利祝いに来たのか?」
「ハハッ
逃げるぞー!タケミっち」
「は、はい!」
「伊織も!」
『あ、でもパーちゃんが…』
「オイ愛美愛主!!
自分たちだけ逃げようとすんな!
長内に肩貸してやれ」
「…は、はい」
けんちゃんがそう言って周りのメビウスに視線を向ける
…?パーちゃんは怪我してるから先に行ったのかな?
ドスッ
「え…」
「テメェだけは許せねえんだよ…長内!!」
「あが…!」
『え?』
パーちゃんの声が聞こえた
そう思って振り向くと、そこには長内に刃を突き立てたパーちゃんがいた