第5章 Cause

「申し訳ありませんでした」

「ちょっ何すんだ」

「全部オレらの責任です」

「オイ！！」











ドラケンくんはマイキーくんの頭を押さえつけて一緒に頭を下げさせていた

…2人は何も悪くないのに、、、











「虫ケラが頭下げて娘が治るのか！？
社会のゴミが！！！
このクズ！！」

「はあ！？」

「黙れマイキー」












一方的な父親からの物言いにマイキーくんが反論しようと口を開く

が、それを遮ってただ頭を下げ続けるドラケンくん


…一体どうして、、、












「娘は…ずっと昏睡状態だ……
なんでだ？
なんであんなに可愛かった娘があんな姿でっ」

「ううっ」

「…」

「…」

「帰ってくれ…
2度と私たちの前に現れないでくれ」












そう言って両親が泣きながら去っていく背中に向けて、2人はずっと頭を下げ続けていた

もうすでにドラケンくんの手はマイキーくんの頭の上にはなく、そのままの状態で彼は話しはじめた














「これから愛美愛主とモメる
俺らの世界のことは俺らの中で片付ける
東卍のメンバーはみんな家族もいるし大切な人もいる
…一般人に被害出しちゃダメだ
周りの奴泣かせちゃダメだ

下げる頭持ってなくてもいい、人を想う"心"は待て」













ドラケンくん…












「……ケンチンは優しいな…
ゴメン、ケンチン
オレケンチンが側に居てくれてよかった」















…少しわかった気がする

なんでドラケンくんが死んでマイキーくんが変わってしまったのか



伊織さんが東卍の脳だといい、マイキーを東卍の身体だと当てるなら、ドラケンは東卍の心だ。







3人は3人で足りないものを補い合ってる







…やっぱり、この2人が内部抗争なんてあり得ねえ

ドラケンが死ぬなら愛美愛主との抗争の時だ！