第5章 Cause
「ほらマイキー、旗だぞー」
「わー!!さすがケンチン!」
『wwwwちょ、まっwww中3にもなってw旗で興奮するとか!!
てかけんちゃんも内ポケットに旗って!!!www
本当に腹筋wwやばいwww』
…どっから持ってきたんだ
恐るべしドラケン
…伊織さん爆笑してんじゃん
あの人あんな風に笑うことあるんだ
「ああ!?伊織爆笑してんじゃねーよ!
他人事だと思いやがって!!
てめーももう少しマイキーの面倒みるの付き合えや!」
『やだよ、私結構万次郎の面倒見てるもん』
「な訳ねーだろ!
お前いっつもエマと喋る余裕あんじゃねーか!」
『だってエマが私のこと好きなんだもん』
「それはケンチンがずーっと勿体ぶってエマにバシッと言わないのが悪い!
ねー伊織?」
『うんうん、エマ可愛いんだからどっかの誰かに取られても知らないよ〜?』
「は?んな奴いたら俺がぶっ潰す」
「きゃー野蛮」
『きゃー怖い』
「テメェら…!!!」
『アッハハハハ!』
…なんか、イメージと違うな
こうやって見てたら不良になんて見えない
「あーもうやってらんねー!!
うるせぇんだよマイキー!!」
!今度こそ喧嘩か!?
「ふがースピピピピピ
ふがースパピピピピピー」
「え!?寝てる…」
そこには隣の伊織さんの膝を枕にしながら眠るマイキーくん
うるさいっていびきのこと…?
『ちょ!けんちゃん!そんなおっきい声出したら起きちゃう!!』
「起こしてーんだよ!俺は!!
背負うの俺だぞ!!」
『いいじゃんそれくらい〜』
「はぁ…ったく
食ったら寝るクセいい加減治せよ…
伊織も膝枕喜んでんじゃねーよ」
『な!?//
そんなことないし///』
「あるだろ」
『そ、そんなこと言うならエマにけんちゃんの恥ずかしー話バラすわよ!!』
「おま…!それは卑怯だぞ!!
ったく…オラ、マイキー乗せろ」
『シシシ、勝った♡』
「伊織…いつか覚えとけよ』
…3人って普段はあんな感じなんだ、、、