第5章 Cause
伊織さんと昨日話して、ドラケンくんの周りを張る方針になった
伊織さんはまあいいとして、俺がドラケンくんの近くを張るには怪しすぎる
ってことで!
「ドラケンくん!俺を付き人にして下さい!!」
「は?付き人?ヤだよ」
「アザーっす!!!……て、今なんて?」
『ぶっ!』
アッサリ断られた挙句、ドラケンくんの隣にいた伊織さんにまで笑われた
「付き人とかうぜえし一人でなんでもできるし
だいたいオマエ何の役に立つの?」
『っくく!……!!…!』
めちゃくちゃ正論でショックなこと言われた
そして伊織さん笑いすぎです
全然堪えられてませんから
…こんなにすぐ断られるなんて思ってなかった
そして結構傷ついた
だが!ここで諦める訳にはいかない!!
プランB!尾行だ!!!
それから伊織さんとドラケンくんはマイキーくんの家に迎えに行き、ファミレスに入った
朝食を取るつもりらしい
伊織さんとマイキーくんが隣でドラケンくんがその向かい側
怪しまれないように俺も適当に何か注文しようとメニューに目を落とした瞬間
「なんだよこれ!!?
もう一生許さねえ!」
「あ?」
マイキーくんの怒号が聞こえた
喧嘩か!?
「旗が立ってねーじゃん!!!」
「え?」
旗?
…え?旗って、、え?
そう言ってマイキーくんが指差しているのはまさかのお子様セット
…お子様セットで旗って言えばアレだよな、、あの、爪楊枝と紙で作ってある、、、
いや待て、東卍のトップマイキーくんに限ってそんなことはない!
きっと何かの隠語だ…!
なんだ…
「俺はお子様セットの旗にテンション上がるの!」
…まじかよ
「す、すみません…
今付けてきます」
「もう要らねー!」
…店員さんも引いてんじゃん