第5章 Cause
ガヤガヤとみんなが話しながらバラけていく
万次郎はたかちゃんとけんちゃん、それからパーちゃんとなんか喋ってるな、、、今がチャンスか
『タケミっち、ちょっと…』
「はい」
…その瞳、きっと察しがついてるんだろう
それなら話が早い
「…8月3日の件ですよね」
『その通り』
「未来ではドラケンくんはマイキーくんとの内輪揉めで命を落とすはずなんですよね?」
『そうだったはず…でも実際にはその日、対愛美愛主の抗争が起きようとしている
…普通に考えるなら、その最中に殺されるってのが普通よね』
「…どういうことでしょう、、、」
現代で分かったように、これから2人になんらかの喧嘩が起こるのか
それとも、現代の調査結果が誤情報だったか
もしくは、、、
『…タケミっち、そもそも私たちがタイムリープしてきた時点でこの歴史は全て現代で見てきたものと同じとは限らない。
もしかしたら少しの言動が未来を変えている可能性もある』
「…何が起こってもおかしくないってことですか、、、」
『…それに実際、ぶつかるなら武蔵祭りの日だって万次郎に行ったのは私。
まさか今年の祭りが8月3日だったなんて、、、
だから、この時点でもう歴史が変わってるかもしれない』
「…」
そうなると、もう考えようがない
本来の生活と同じ、未来なんてわからないも同然だ
「…でも、とにかくドラケンくんを守ればいいってことですよね?」
『うん…でもけんちゃんがどの件で狙われるのか完全にわからなくなった』
「それなら!
ドラケンくんをずっと見張ってればいいんですよ!
四六時中とは言わずとも、なるべく側に居ればマイキーくんとの喧嘩も、愛美愛主との抗争の怪我も防げます!!」
『!なるほど
タケミっちすごい!冴えてる!!』
「へへ、」
そうね、、、けんちゃんと万次郎が揉めるって事実さえ分かれば、その直前に防げばいい話だ
原因なんか二の次でいい
『じゃあその方向で!』
「はい!」
「おーい!伊織!!送るぞー!」
『ありがとう!今行く!!
…じゃあ、またね、タケミっち』
「はい!」