第5章 Cause
「もういいよ
そのかわり、これからも私と仲良くして欲しいな」
「…いいの?」
「うん
タケミチくんがマイキーくん達と仲良くなって、これから私もこういう場に来ることもあると思う
その時にお話しできたらいいなって」
「ヒナぁ!!
ありがとう!あ、ウチ中2だから!同い年だよ!」
「え!?そうなの!てっきり伊織さんと同じかと思ってた…」
私なんかと違って、大人っぽいからてっきり年上かと…
「伊織だけ一個上だね!
あとウチマイキーと腹違いの兄妹なの。
だから家によくドラケンと伊織が来てくれるんだけどさ、ウチからしたら伊織はお姉ちゃんって感じなんだ」
「お姉ちゃん…確かに!
伊織さんかっこいいし!綺麗だし!!
頼れる優しいお姉さんって感じ!!」
「怒ったらちょー怖いけどね
でも、ウチのことをちゃんと叱ってくれる優しい人
それに頭もいいの!この前のテストも本当に助かった〜!」
「本当にすごい!
なんでもできちゃうんだ!!」
「というか、頭がいいのが1番の伊織の自慢なの!
将来は医者になりたいって言ってたし」
「はぁぁぁぁぁ
やっぱりカッコいい…」
「ウチ伊織のこと世界で1番尊敬してるんだ
あんな風になりたいっていつも思ってる…」
そう言って階段の上の伊織さんを見つめるエマちゃん
…目標となる人が近くにいるって、いいな
「…私も、伊織さん目指して頑張ってみようかな」
「うんうん!
ウチらも頑張ろ!!1年後あんな風になれてたらいいね!」
「うん!」
私たちはまだあって数時間だというのにそんな話に花を咲かせた