第1章 くノ一とアイカツ!
「私、まだ夢を見ているのかな」
美月が目をこすりながら言うと、
「いいえ、現実です、美月さん! 私たち、間違ってスターライト学園じゃない場所におろされてしまったのですよ!」
あおいが美月の両肩に手を置き、これは夢じゃないことを伝えます。
「どうしようー、周りをよく見ないで急いで降りたりしたからだー」
いちごがパニック状態になっていると、慰めるあおいです。
「いちごのせいじゃないよ」
「そうだよ、いちご。待ってて、学園に電話するから」
美月は携帯を取り出し、スターライト学園に連絡をしようとしましたが、圏外でつながりません。
「美月さん、電話つながりませんか?」
あおいが尋ねると美月は頷き、困り顔になります。
「うん、圏外」
「本当だ、私の携帯もだ。ということは、あおいの携帯も?」
「うん、私のも圏外」
「どうしようー、スターライト学園にこのまま私たち帰れないのー」
いちごが再びパニック状態になり、あおいと美月も不安そうな表情を浮かべていると、遠くの方から黒の忍者服を着た大人の女性1人と、ピンクの忍者服を着た小学校高学年くらいのくノ一の3人がランニングで走ってやって来ました。