第1章 くノ一とアイカツ!
美月は得意曲を華麗な動きで歌いながら、スペシャルアピールを3連続披露します。稗田八方斎は美月のスペシャルアピールに見惚れていました。ユキたちも見惚れています。
「何と美しい……。もう一度、見せてくれ」
「ええ、次はいちご」
「はい!」
「霧矢、こっち」
いちごが歌い、稗田八方斎が聴き入っている間、美月があおいを呼びました。あおいは美月に耳を貸し、スターライト学園へ連絡するタイミングをひそひそと話し合い、作戦がまとまってきます。
「美月さんがスペシャルアピール3連続なら、私だって!」
いちごは明るく元気な歌声で熱唱しながら、スペシャルアピール3連続披露しました。
「むむ、あともう一度、見たい」
稗田八方斎のアンコールに応え、次にあおいがダンスし、歌います。
作戦通り、あおいは1回目のスペシャルアピールのときに携帯を取り出し、スターライト学園に連絡しました。
「……もしもし、迎え、お願いします!」
歌の歌詞と勘違いしていたか、ユキたちと稗田八方斎は歓声をあげながら、あおいの1回目のスペシャルアピールに拍手します。
あおいはそのあと、いちごとユキたち、稗田八方斎もダンスに誘いました。彼女たちが踊っている間、美月の携帯に着信が鳴り、スターライト学園から電話が来ます。向こうからかけ直してくれたようです。美月は学園に忍術学園まで迎えをお願いすることが出来ました。