第1章 くノ一とアイカツ!
あおいの番が終わったあと、いちごたちは急いで稗田八方斎から逃げ、忍術学園へ駆けって行きます。
北の崖でやっと我に返った稗田八方斎は後ほど、山ぶ鬼に変装したくノ一に騙されたと、悔しそうに報告にやって来たドクタケ忍者隊たちの話を聞いていました。
しかし、まだいちごとあおいの怒車の術が効いていたか、稗田八方斎がドクタケ忍者隊のみんなに怒鳴ったのは言うまでもありませんでした。
忍術学園付近まで戻ったいちごたちは仕立て屋にピンクの忍者服を返し、普段着に着替えます。それから、山本先生とユキたちにあいさつと、お世話になったことの感謝を伝えていました。
「山本先生、ユキちゃん、トモミちゃん、おシゲちゃん、いろいろとありがとうございました」
あおいが言ったあと、いちごと美月も声をそろえてお礼を言います。
「さっきのいちごさんたち、すごかったよね」
「うん、あのスペシャルアピール!」
「何て術でしゅか?」
「うーん、そうだなー」
「スペシャルアピールの術だとまんまだよね」
「アイカツの術ってところかな」
おシゲの質問に苦笑しながらいちごたちは答えていました。