第1章 くノ一とアイカツ!
ユキたちは隠れながら様子をうかがい、いちごたちを助ける方法を考えていました。ここでおシゲが変身の術でドクたまの山ぶ鬼に化けることを思いつき、実践します。
「あーのー、ドクタケ忍者隊のみなさん、校長先生(稗田八方斎)が下の川の方で呼んでいましたよー」
ドクタケ忍者隊はすっかりおシゲの変装した山ぶ鬼の言葉を信じ、仲間を集め、下に降りて行きました。
「おシゲちゃん、ナイス!」
トモミがグッドサインでおシゲを褒め、ユキも横でニコニコです。
「バレないかとヒヤヒヤしました」
山ぶ鬼の変装をときながら、おシゲはホッとしていました。
「ありがとう、助かった」
おシゲにお礼を言い、戻ってきたいちごたちです。
「ドクタケ忍者隊はこれでみんないなくなったから、あとは稗田八方斎さえ見つからなければ大丈夫ね」
と、トモミが言い、
「念のため、匍匐前進で行こう」
ユキは先に伏せの姿勢でいました。
「うん、その稗田八方斎さんに見つかると大変だもんね。匍匐前進、匍匐前進」
いちごも伏せの姿勢になり、ユキの後ろをついて行きます。
匍匐前進で慎重に進むにつれ、いちごたちの携帯の電波の線が3本立ってきました。周りに誰もいないかよく見渡したあと、美月がスターライト学園に連絡しようとしたところで、稗田八方斎に見つかってしまいます。