• テキストサイズ

~月夜の紅~ 銀魂原作沿い小説

第3章 【第二訓】ジジイになってもあだ名で呼び合える友達の話


「あ!」

 不意に山崎が声を漏らす。
 階下へ目を向ければ、黒い集団が蠢いている。

「貸して!」

 ○○は望遠鏡を引っ手繰った。
 見えたのは間違いなく真選組。
 それも、幹部クラスの面々。

 こうしてはいられない。
 望遠鏡を山崎の胸に押し当てると、○○は踵を返して走り出した。



「トシィ! 総悟ォ! どこにいる!」

 隣の建物へ駆け込むと、○○は声を張り上げて仲間の名を呼んだ。

「どこにいんの! みんな!」

 勇んで乗り込んで来たものの、すでに皆の姿はなかった。
 途方に暮れる。

「桂ァァァ!」

 敵であるテロリストの名をも叫ぶ。
 桂の逮捕に貢献する。そのために○○はやって来た。
 そうすれば、自分も隊士の一人だと説得する材料になる。
 名ばかり監察の立場を抜け出せるかもしれない。

 屯所に居候させてもらうことになり、○○は隊士になることを望んだ。
 本人が望むならばと、近藤は監察の立場を与えた。
 だが、今でも反対している隊士もいる。隊士となるからには危険を孕む。
 結局の所、任されているのは雑用のみだ。

「どこ――」

 再び声を上げようとした時、破壊音が聞こえた。

「……総悟の、バズーカ?」
/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp