• テキストサイズ

~月夜の紅~ 銀魂原作沿い小説

第3章 【第二訓】ジジイになってもあだ名で呼び合える友達の話


「いた!」

 デパートの屋上。
 隣の『ホテル池田屋』を望遠鏡で覗く後ろ姿に、○○は駆け寄った。

「ここが桂の拠点?」

 腰を屈め、望遠鏡の先にある建物に目を向ける。

「ほぼ間違いなく」

 山崎は頷いた。
 山崎退――○○の同僚であり、最も仲の良い隊士。

 本日正午頃、某国大使館に爆弾が投げ込まれた。
 主犯と思われる桂が走り去る姿を土方は目撃。
 山崎は土方の命令で桂の潜伏先を捜索していた。

「桂っていったら、何度も真選組の追跡を躱してるテロリストだからね。どんな奴か楽しみ!」

 屯所の一室で、近藤と土方の会話を小耳に挟んだ。

 ――今、山崎があとを追っている

 山崎に連絡を入れると、アジトを掴んだと報告を受けた。
 ○○は急いでやって来た。

「え、○○さん……まさか興味本位だけで来たんですか?」

 満面の笑みを浮かべる○○を見て、山崎は頬を引きつらせた。
 ○○は真選組監察という立場にある。だから情報を伝えた。

「まさか。それだけじゃないよ」

 表情を一変させ、○○は真剣な顔を見せた。
 桂は並の相手ではない。
 ならば――
/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp