• テキストサイズ

~月夜の紅~ 銀魂原作沿い小説

第13章 【第十二訓】ビーチの侍の話


 ○○はカニと戯れていた。
 海からの声に顔を上げると、銀時が浮き輪で漂っていた。
 その後ろで新八が悠々と遊泳している。

「いつの間に! 私も泳ぐ!」

 ビーチは遊泳禁止だが、そんなことはお構いなし。
 タンクトップとビキニの出で立ちとなり、○○は海へと走る。

「イヤッホーイ!!」

 その体を見て長谷川が、

「ケツは安産型だな」

 と、グラサン越しに注視していたことを○○は知らない。

 水に浸かると、○○はクロールの体勢を取った。
 手を前に出したまま、動きが止まる。

「……アレ? 私、泳げない」

 泳ぎ方がわからない。
 剣術は記憶を失っても出来ていた。
 記憶をなくす前から泳げなかったのだろう。

「銀――」
「逃げてェェ!」

 銀時から浮き輪を奪うため呼びつけようとした声が、長谷川の声にかき消された。
 長谷川の隣で神楽が大きな岩を担いでいた。
 今にも海に投げ込まんとしている。

「神楽ちゃん!? 何してんの!」
「姉ちゃんも止めんの手伝……ん?」

 長谷川は○○の背後、沖へと目を凝らした。

「アレェェェェ!!」

 長谷川が指さす方に目を向ければ、異様な生物が銀時と新八に近づいていた。
 えいりあんが現れた。
/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp