第59章 【第五十八訓】自称・雨女とか言うけど天気操る能力持ってない話
リング上では、最終決戦が行われている。
○○は呆れ顔を浮かべていた。今日はこんな顔ばかりさせられている。
「憂さ晴らしだよね、コレ」
道満を相手に、銀時はしつこく暴行を働いている。
勝負のため――ではなく、恐らくはただの私怨。
結野アナの元旦那という事実に、道満は銀時の恨みを買っている。
「あの野郎……私がここにいること覚えてんのか?」
銀時に見えるのは、嫉妬に狂う悪鬼の如き表情。
○○の横で、新八は頬を引きつらせている。
○○の顔も鬼のようだ。
「肛門爆発あああ!!!」
逃げる隙を与えない連続攻撃で、銀時は道満を早くも撃破――
と思われたが、攻撃を食らったはずの道満の姿が消えた。
それにより、外道丸の金棒が銀時の股間を強打。
「いつも思うけど、銀さんが股間ばっかりやられるのって、やっぱり天罰だよね」
フフンと○○は鼻を鳴らすが、隣で新八は青ざめている。
あの痛さを本当に想像できるのは男だけだ。
「どーしてくれんだコレェ!!」
金棒で強打し、上がった銀時のタマ。
腰を叩いて元の玉座に下ろすように外道丸に頼んだ銀時だったが、強く叩きすぎて股から転がり落ちたタマを見て絶叫する。