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~月夜の紅~ 銀魂原作沿い小説

第52章 【第五十一訓】マイナスドライバーもあまり見ない話 其ノ二


 彼のコードネームは“M”
 この世界に創世記より存在している伝説のハンター。
 ゲームを知り尽くしたこの男ならば、ゲーマー星人の居所を知っているだろうと、新八達は彼を捜していた。

 ――下に連れを残している。

 彼はそう言って○○を連れて来たという。

〈新八君達を追ってたら、たまたま知り合っただけだよ〉

 タダ者ではないと感じてはいたが、まさか伝説と呼ばれる程のハンターだとは。

〈そっちもゲーム内で知り合った人と行動してるんだね。ていうか、あれ、銀さんと神楽ちゃん?〉

 ○○は集会所前で見かけた二人に目を向ける。

〈ええ。女の子が銀さんで、顔に傷のある戦士が神楽ちゃんです〉
〈ふーん……〉

 ○○は銀髪の女の子に白けた視線を送る。
 新八は頬を引きつらせる。

〈それから、後の三人も現実の知り合いです〉
〈へ?〉

 ○○は他の三人に目を向ける。
 弓を背負った男、大砲を背負った男を示し新八は告げる。

〈フルーツポンチ侍G(桂)さんと、フルーツチンポ侍G(ゴリラ)さんです〉
〈……あァ。ハイハイ〉

 銀時に向けるよりもさらに白けさせた目を○○は二人に向ける。
 二人の後方に見える女性について、○○は新八に尋ねる。

〈彼女は?〉
〈彼女は……Mです〉
〈エム? あの人も?〉
〈SとMの、Mです〉
〈……あァ。ハイハイ〉

 くノ一眼鏡っ子のM。
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