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~月夜の紅~ 銀魂原作沿い小説

第51章 【第五十訓】マイナスドライバーもあまり見ない話 其ノ一


「つまり、宇宙人に改造されたってこと?」

 自分達の身に起こっている不可思議な現象について、○○は新八から説明された。
 場所は電子喫茶。体を元に戻す考えがあると言われ、新八に連れて来られた場所だ。

「僕は記憶が残ってるんですけど、○○さんは覚えてませんか。こんな風になっていることに気づくまでは夢だと思ってたんですけど……」

 新八は自身の一部となったプラスドライバーを見て肩を震わせる。

「覚えてない。覚えてないけど……」

 今日は昼過ぎまで目覚めなかった。
 いくら騒がしくて寝られなかったとはいえ、ここまで寝坊したことはない。
 夜中の内に攫われ、宇宙人にキャトルミューティレーションをされたことが影響していると思った方が納得がいく。

「私も変な夢見たヨ」

 右隣りに座る新八の指から目を離し、○○は目の前に座る少女を見つめる。
 全身がマイナスドライバーと化した神楽。

「残念ながら奴等に関する情報は極めて少ない」

 人体改造を施された際、新八は犯人の姿も見ていた。
 さらに奴等がモンハンというゲームにハマっているという情報を得ていた。
 奴等は恐らくオンライン版のゲーム内に現れる。そこが奴等と接触できるかもしれない唯一の場所だという。
 皆でゲームをし、奴等を捜そうと、電子喫茶へとやって来た。
 そして、元の体を取り戻す。

「んなまどろっこしィ事しねーでもよォ、現実で天人かたっぱしから狩したほうが早くね」

 一刻も早く体を元に戻したい銀時は新八の案には乗り気でない。
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