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~月夜の紅~ 銀魂原作沿い小説

第34章 【第三十三訓】一日局長に気を付けろッテンマイヤーさんの話


「真選組マスコットキャラ、誠ちゃん」

 通に紹介され、パカパカと蹄を鳴らして万事屋扮するマスコットキャラは馳せ参じる。
 死体を背に乗せ「やっちゃったなー」と呟く誠ちゃんは隊士の不評を買う。
 土方はカウボーイ姿の○○にツッコミを入れる。

「なんで死体の首に手綱つけて持ってんだ! 普通、馬の首だろ! なんだ、そのマスク!」
「昨日底なし沼に落ちて風邪ひいたんだ用心棒」
「せめて川か池に落ち六本木心中!」
「ちゃんとお通ちゃん語使えるんじゃんけんぽん」

 ○○がパーを出すと、釣られた土方はグーを出した。

「ぐっ……」

 グーを顔の高さで握りしめ、肩を震わせる。
 釣られてお通語を使い、釣られてグーを出して負けた土方はグーの音も出ない。
 その土方の横、近藤は誠ちゃん、もとい銀時に平手打ちを食らっていた。

「何しやがんだっふんだ!!」

 銀時の両手を掴んでやり返そうとする近藤。

「こいつ暴れ馬なんで、近づかない方がいいです余命半年」

 ○○は銀時を指さした。
 正月早々、銀時は怒っていた。○○に対して。
 大晦日にすき焼きをするから来いという誘いを断ったため。
 理由が真選組のみんなと高級フレンチだと聞き、怒り心頭に発した。
 そんなとばっちりを近藤は受けている。
 真選組マスコットのはずの誠ちゃんは、真選組の面々と大ゲンカ。
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