第34章 【第三十三訓】一日局長に気を付けろッテンマイヤーさんの話
○○は牛すじを頬張る。
隣で誠ちゃんに成り切った銀時は頭を抱えている。
「やっちゃったな~」
「やってないって。ダメだって。認めたら」
「やっちゃったな~オイ」
「やっちゃったじゃねェェェェ!!」
土方が誠ちゃんの頭に踵落としを食らわせた。
○○はマスクをつけ直して顔を隠す。
額を押さえながら、誠ちゃんは懺悔を続ける。
「なんか恐ろしげな事件の全貌が露に……」
「ちがーうよ。首吊り自殺してた女の子を下ろしてあげただけだよ、我々は」
○○はサングラスを上げながら呟いた。
「自殺に見せかけるための偽装工作じゃないんだよ、あの手綱は」
「自白してんですけど、この人!」
「誠ちゃん! こっち、早く早く!」
表から通が誠ちゃんを呼ぶ。
寺子屋から下校する子ども達が通りかかっていた。
誠ちゃんは店を飛び出すと、着ぐるみへと上半身を突っ込んだ。
化け物のような馬から、神楽扮する死体が落下。
死体はむくりと起き上がり、自分の足で子ども達の所へ駆けた。
甲高い悲鳴が響き渡る。
「まァ、こうなるよね」
馬の正体が露見した。
銀時、新八、神楽は袋叩きにされている。
サングラスとマスクを外した○○は、焼き鳥を銜えてその様を眺めていた。