第26章 【第二十五訓】一寸の虫にも五分の魂の話 其ノ二
「侍が四人協力すれば、越えられぬ壁などない!」
近藤は団結を要求した。
近藤、土方、銀時、新八の侍四人。
「私は?」
○○は自身を指さす。
「○○は下がってなさい。危ないから」
肩に手を乗せ、近藤は頷く。
「ちょっ、ハチミツついてる、ハチミツ!」
近藤は今日もハニー大作戦。○○の肩はハチミツに塗れる。
侍四人が力を合わせ、銀時は崖へとたどり着いた。
「銀さん!!」
沖田の巨大カブトムシは銀時によってぶっ飛ばされた。
これで瑠璃丸は安泰とホッとしたのも束の間、銀時は一匹のカブトムシを踏み潰した。
天に召される瑠璃丸。
「定春ゥゥゥゥ!!」
神楽は肩を落とす。
「定春じゃないけど、そういえば定春は?」
自力で崖をよじ登った○○はあたりを見回す。
森で定春の姿を見ていない。
「うん、帰ろう。銀さん。定春が待ってる」
「そうだな。けーるか」
○○と銀時は踵を返していそいそと歩き出す。
「帰らせるか! 責任取って事情説明にしに来やがれ!!」
切腹するのはお前一人だと、土方は銀時の前に立ちはだかった。
「元はといえば、総悟のせいでしょ!」
「踏み潰したコイツが悪ィだろ!」
「○○とトシが喧嘩してどうする。どうにか穏便に済ませてもらう策を考――おおお!」
「近藤さん!!」
土方は崖下を覗き込む。
崖から上がろうとした近藤は、ハチミツで滑り落下した。
ハニー大作戦は害しか生まない。
「アイツら……!」
事態に便乗し、万事屋四人は姿を消していた。