第22章 【第二十一訓】百万編の詩より一吠えのワン🐾の話
「うわァァァァァ!!」
定春は新八に突進した。
「新八ィィィ!!」
「新八君!!」
新八の悲鳴と、神楽と○○の声が響き渡る。
寸での所で止めに入った銀時が、木刀で定春の爪を防いだ。
そのまま木刀を振り上げる。だが、下ろされはしなかった。
定春の手に叩かれ、銀時の体は飛ばされた。
*
「狛神?」
大江戸ドームへと逃げながら、○○は話を聞いた。
定春は宇宙生物で、江戸最大の龍穴である『黄龍門』を守っていた狛神だった。
かつて巫女姉妹・阿音と百音は共に龍穴を守っていたが、天人の来襲により生活が一変。
捨てられた定春を神楽が拾い今に至る。
「で、どうすればいいの、それでェェ!」
理由はわかっても、定春を止める方法は何一つわからない。
「私に考えがあるの」
験力を込めた球の内部に定春を閉じ込めれば、覚醒が解けるかもしれない。
定春を真ん中に据えなくては、その作戦は成り立たない。
無茶だと新八は弱音を吐く。やるしかないと神楽。
「定春を助ける方法がそれしかないなら」
○○も定春を救いたい。無謀を承知でやるしかない。