第21章 【第二十訓】『えいりあんVS侍の圖』の話
街へと向かっていたえいりあんが退いた。
「ありゃあ、星海坊主だァ!!」
唸り声を上げ、彼はえいりあんと互角の戦いを繰り広げている。
「それに野郎も……!」
えいりあんの中心で星海坊主と、食われたはずの銀時が戦っていた。
「銀さん!」
○○はパトカーから飛び出した。
この段になり、ようやく幕府の軍艦が到着した。先陣を切っているのは松平。
松平は一斉放射を宣言し、ターミナル周辺の者達に撤退を命じる。
だが、事態はさらに最悪の方向へと向かう。
「神楽ちゃん……! 銀さん!!」
神楽がえいりあんに取り込まれてしまった。
神楽を救出するため、銀時も自らえいりあんに取り込まれた。
○○は拳を握り締める。
「どこに行く気だ」
駆け出さんとした○○の腕を土方が掴んだ。
「テメェが行ってどうなる」
「離して!」
必死に振り解こうとするが、力強く握られている手は剥がせない。
「このままじゃ、神楽ちゃんが」
「野郎も言ってただろーが」
――大人しく待ってろ
「その意味がわかってねーわけじぇねェだろ」
「わかってるよ。私が行っても、足手纏いになるだけだって」
「その通りだ。テメェが行ってみろ。荷物が一つ増えるだけだ」
土方の言うとおりだった。
○○では歯が立たないだけではない。銀時は自分を護ろうとする。
邪魔にしかならない。
「でも……」
銀時が戦っているのに。
神楽の命が尽きかけているのに。
何もできない自分が歯痒い。