第20章 【第十九訓】でんでん虫虫エスカルゴの話
「ホォォォォォ。そーかァ。そいつァ、いーこと聞いたな」
背後から聞こえた声に、○○は硬直する。
振り返ると、ニヤニヤと表情を緩ませた銀時が立っていた。
「ぎぎ、銀さん……」
座敷でおばあさんの話を聞いている最中、銀時はどこかへ姿を消してしまっていた。
いつの間にやら戻っていたらしい。
「へー、ほー、そうかィ」
ニヤニヤ、ニマニマ、ニタニタ。
粘っこい言葉が全て当てはまる表情で、銀時は○○を見下ろしている。
○○は頬を引きつらせる。
最後の台詞を聞かれていたことは明らか。
「じゃ、行くか」
銀時は○○の腕を掴むと立ち上がらせた。
まともに顔が見られない。
「どこに!?」
「んなもん、決まってんだろ」
かぶき町の繁華街。ピンク色した建物へ。
「○○がその気なら、いつだって Go to Heaven だぜ」
銀時が○○を連れ込もうとしている建物の名は『極楽浄土』。