第19章 【第十八訓】細かく数えなきゃ煩悩って108もなさそうな話
「夜に外出て何ともねーのか」
眉間に皺を寄せて○○に目を向けた。
やはり、銀時は気づいていたのだ。
「今日は平気だよ」
○○は夜空を見上げた。
「今日は、空が暗いから」
「あ?」
月が出ていなければきっと大丈夫だと、○○は自分の考えを伝えた。
「絶対じゃねーだろ」
「それはまァ、そうだけど」
「なら、本当に月が出てなけりゃ大丈夫なんて言えねーだろ」
○○は口籠る。
これまでの状況からそう思っただけで、確信はない。
銀時はガシガシと頭を掻いた。
「どうしても出かける用があるなら俺に言え。そうじゃなけりゃ、表に出るな」
いいな、と銀時は念を押し、スクーターをひいて歩き出した。
「うん」
銀時の隣に並び、○○はその横顔を見上げた。
「銀さん、あけましておめでとう」
「ジャンプが見つかるまでは、めでたくねェ」
溜め息を漏らす銀時を見上げながら、○○は笑顔を浮かべる。
年が明けたばかりの暗い夜道を、二人は歩調を合わせて歩いて行く。